30代で実家ぐらし、仕事が続かない男の日々

1985年生まれの31歳。埼玉在住。基本無職、たまに働く男の日々を綴っていきます。ラブライブとビートルズと西武ライオンズが好き。

社会に出たらご飯を食べるヒマがない?


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東京・赤坂駅前の牛丼チェーン店で夕食を食べていた時のこと。4人家族が来店し、ボックス席に座った。40前後ぐらいの両親と、小学生の男の子と女の子だった。

 

男の子の方は高学年、女の子は低学年ぐらいだった。父親の方は優しそうだったが、母親の方がどうにも冷たくて怒りを溜め込んでいるような顔だった。

 

男の子はメガネをかけていて、勉強ができそうな感じだった。彼は家族に向けて何か話す。しかし誰も反応しない。

 

女の子が話すと反応がある。でも母親の冷たい表情は変わらない。父親の方はずっと黙って穏やかな表情をしているだけ。奇妙な家族だと思った。

 

母親がふと口を開いた。

「社会に出たらわかるけど、ご飯を食べるヒマなんてないんだからね」

 

僕はガーンと頭を殴られたような気がした。目の前が一瞬ピカッと光って真っ白になった。「子供に嘘を教えるな!」と怒鳴りたい気持ちになった。母親はなお冷たい表情を崩さず、食事を口に運んでいる。

 

僕は食べるのが遅い。20分はかかる。客の回転が早い牛丼店では、それを殊更に意識させられる。この家族もまたサッと来て、サッといなくなった。10分ぐらいだったかもしれない。

 

母親の発言はショックだった。でも、そもそも牛丼チェーン店に子連れで来るということ自体がどうなのだろうか。もちろん禁止されてはいない。味もおいしいから、食べたくなることもあると思う。でも、団らんの場にはなり得ないだろう。食事をゆっくりと楽しむ目的で来ていないのは明らかだ。

 

と思ってググってみたら、子連れの家族が牛丼チェーン店に行くことは、今では普通のことらしい。疑問を持つ人こそが心が狭いと責められるほどで、背後から集中砲火を浴びた気分だ。何でも、子供が行きたがるとのこと。「家族との外食は時間をかけてゆっくりと会話を楽しむのが幸せ」というのは大人の願望で、子供は別に会話もなく10分で済ませても意に介さないようだ。

 

それでも、もし僕が家族を持ったら、子供が望んでも10分でご飯を済ませる外食なんて嫌だ。そこは僕のエゴを通したい。楽しく語り合い、デザートも食べて、ゆっくり過ごしたい。

 

それはさておき、子供たち2人の行く末が気になる。あの母親が「社会に出たらご飯を食べるヒマなんてない」というのは嘘だ。その母親はよほどおかしな会社しか知らないのだ。幼い子供にそれを教えるのもどうかしている。社会への絶望感を植え付ける結果になっていないことを祈るばかりだ。

 

子供たちには、たくさんの職場、たくさんの人生を知り、母親の間違った教えに気付いてほしい。幸い、男の子の方は賢そうだったから、きっと気付ける。そう信じたい。女の子の方は何分幼かったが、母親の冷たい表情には染まらず、朗らかに育っているようだった。そのまま悪影響を受け継ぐことなく、大きくなってほしい。


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