30代で実家ぐらし、仕事が続かない男の日々

1985年生まれの33歳。働くことが苦痛すぎて耐えられず、無職と短時間労働をくり返しています。1日1記事のnote日記→https://goo.gl/Jrkznz

僕は挨拶恐怖症


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来週から労働することになった。

 

今日はその手続きのために職場に行く。集合時間は17時。もう遅刻してしまいそうだ。急いでマンションの階段を降りる。

 

下の方から人が来る気配がする。マンション内で人に会ったら挨拶しないといけない。僕は挨拶が大の苦手なので、いつも住人と会わないように気を付けて外出する。

 

でも今はそんなことをしている時間がない。正面突破しかない。感情を押し殺して「こんにちは」と挨拶する。しかし相手は挨拶を返さなかった。障害物を避けるように肩を引き、黙ってすれ違った。大柄の男だった。

 

頭に血がのぼった。こんなつらい思いをしてまで挨拶したのに無視された。許せない。悔しくてたまらない。相手の後ろ姿に向かって大きな声でもう一度「こんにちは」と言った。でも、また無視された。振り向きもしなかった。男はジャンパーのポケットに手を突っ込んだまま階段を昇っていった。

 

僕はパニックになってしまった。怒りをこらえきれなくて、入り口のドアを力まかせに締めた。大きな音が周囲に鳴り響いた。

 

声をあげて泣き出したかった。仕事に行くのがつらい。遅刻しそう。そんな時に人とすれ違い、挨拶までしなければいけない状況に追い込まれた。もういっぱいいっぱいだ。それでも挨拶はしないといけない。覚悟を決めて、やっとの思いで挨拶した。その結果、無視された。二度、無視された。

 

僕は駆け出した。遅刻しそうだったから。でも、そうでなくても駆け出しただろう。感情を抑えることができなかったから。いっそ車にはねられたいと思った。

 

挨拶は、恐ろしい。僕が挨拶を欠かさないのは、しないとどんな目に遭うかわからないからだ。怒られる、叱られる、嫌味を言われる……。これらの攻撃を避けるためには、しっかり挨拶するしかない。攻撃される前に攻撃する要領だ。

 

街で人とすれ違う時と同じように、挨拶せずにすれ違えたらどんなに楽かと思う。でもそれは無理だ。子供の頃から、マンション内で人と会ったら挨拶するようにしつけられている。しないとどんな目に遭うかという恐怖から逃れられない。

 

子供の頃に挨拶をしなかったら、親や教師から叱責される。その時の恐怖が抜けないのだ。大人になった今でも、大人からの叱責におびえている。

 

挨拶はとにかく苦手だから、視線は常に落としたままだ。だから相手の顔などは当然わからない。マンションの住人とすれ違う時には極度の緊張状態にあるので、それが限界なのだ。

 

挨拶しないと叱責される。評価が下がる。要するに罰を受ける。だからどんな形であれ、挨拶はできた方がいい。その意味では、恐怖が原動力であってもいいのかもしれない。

 

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